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sin

Author:sin
 B型肝炎患者です。
 大阪肝臓友の会で療養相談担当・事務局長。
 団塊の世代。

 写真は、東京江東区夢の島、「第五福竜丸展示館」の第五福竜丸船尾
 04/03/06 訪問 撮影
「第五福竜丸」の航海は続く 核のない世界を目指して
 JanJanニュースから

■2010年度国会請願 請願行動
 国会請願行動を5月25日に行いました。
 9万5千筆の署名を5/25に国会議員の方々に託しました。ご協力ありがとうございました。
  国会請願署名:「肝硬変・肝がん患者等の療養支援などを求める請願書」

■ 肝炎対策基本法が11月30日成立しました。ご協力ありがとうございました。
 法律に基づき肝炎対策が拡充され肝炎患者の療養が改善されるように今後ともがんばります。
法律
衆院厚労委員会決議
11/26衆院厚労委議事録
日肝協声明

「sinのつぶやき」(ツイッター)

 

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C型肝炎 テラプレビル3剤併用 医療費助成の対象に
第2回肝炎治療戦略会議 22日、厚生労働省第2回肝炎治療戦略会議が開催されましたので傍聴しました。
 議事は、
 1)ウイルス性肝疾患に対する新規治療法について
 2)肝炎研究7カ年戦略の中間見直しについて

 新規治療法については、11/25に薬価収載されるテラビック錠(一般名:テラプレビル)を使ったC型肝炎のペグイントロン+レベトール+テラビックの3剤治療について検討され、医療費助成制度の対象とすることが決定されました。

 肝炎研究についても、案が9月8日の第1回肝炎治療戦略会議で示され、委員の間でこの間検討されていたようで、いくつかの質疑の後、1か所の修正のみで決定されました。

 以下に、医療費助成の部分について、事務局案(配布資料)の結論部分を紹介します。
 また、厚労省のサイトに近日中に配布資料と決定事項が掲載されるでしょう。
 下記サイトを注目していてください。
  http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000000ahdf.html#shingi86





11/22 配布資料
「資料 1」から

 ウイルス性肝疾患に対する新規治療法に関する検討について
<背景>
 11月16日に開催された第 206回 中央社会保険医療協議会総会において、 テラプレビルの薬価について審議され、11月25日に薬価収載されることと なった。これにより、C型慢性肝炎に対するペグインターフエロン、リバ ビリン及びテラプレビル3剤併用療法が保険適用となるため、医療費助成 制度において、どのように取り扱うべきか、対応方針を検討する必要がある。

<検討事項>
①医療費助成制度の対象とすべきか。
②対象とする場合、条件を設定する必要があるか。
 ・対象患者の条件
 ・治療回数
 ・その他

資料 3
 C型慢性肝炎に対するテラプレビルを含む 3 剤併用療法の 有効性、安全性等について(案)
 1 .有効性及び対象について
  ○セログループ 1 のC型慢性肝炎に対する、ベグインターフエロン、リパビリン及びテラプレピル3剤併用療法(以下単に 「3剤併用療法」という。)の治療効果 (SVR率)は、初回治療例、再治療例ともに既存治療と比べて高いと 報告されている。
  ○初回治療例、再治療例ともに3剤併用療法の治療効果 (SVR率)は、24週治療群と48週治療群の間で有意差を認めなかったと報告されている。
  注) SVR率 (sustained virological response)治療終了後6ヶ月の時点までHCV-RNA 陰性が持続している割合

 2.安全性について
  ○ 副作用による治療中止例や重篤な副作用の報告は、3剤併用療法の方が、既存治療と比較して多いと報告されている。
  ○3剤併用療法の副作用としては、皮疹や高度の貧血が多いと報告されており、少数ではあるが、Stevens-Johnson 症候群等の重篤な皮膚障害も報告されている。

 3.対応方針(案)
  ○C型慢性肝炎に対する3剤併用療法を医療費助成の対象とする。
  ○対象患者は、HCV-RNA 陽性の C 型慢性肝炎で、肝がんの合併のない者とする。
  ○助成回数は 1回とする。 ただし、過去に 3 剤併用療法以外のインターフエロ ン治療歴がある者も助成の対象とする。
  ○臨床試験において副作用による重篤な皮膚障害の発現が報告されていることから、3剤併用療法の実施は、日本皮膚科学会皮膚科専門医(日本皮膚科 学会が認定する専門医主研修施設又は研修施設に勤務する者に限る。)と連携し、日本肝臓学会肝臓専門医が常勤する医療機関に限定することとする。

 ※質疑で委員から、
 ・副作用で一時治療が中止になった場合の助成期間の救済措置については、従来法での救済機関である2カ月程度が適切だと思われるとの事務局からのコメントがありました。
 ・皮膚科医との連携については、販売製薬会社がすでに納入先医療機関を決める段階で連携のする皮膚科医の治療を受け入れる同意書を取り付けている。

 私の感想
 ・その他の質疑の中で、「都道府県の裁量で・・・」というコメントが座長などから出たことは気になるところ

 ・会議が始まる前に、「今回は治療可能な医療機関が相当限定される。このことについて患者会は同意できるのか」という個人的な質問を委員から受けました。
 「患者が安全に治療を受けるためには致し方ない。ただ、副作用の少ない治療薬の研究(治験)も進められていると聞く、それらの治療薬の早期承認と治療費助成にご尽力していただきたい」とお願いしておきました。

 薬価や皮膚科などの連携などの情報は、下記を参照してください。
  http://kanzo.blog74.fc2.com/blog-entry-1561.html

 第1回肝炎治療戦略会議の傍聴報告は、こちら
  


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テーマ:肝炎 - ジャンル:ヘルス・ダイエット

肝炎対策(行政) | 23:29:02 | Trackback(0) | Comments(3)
コメント
ありがとうございます
いつも、情報ありがとうございます。

テラプレビルの助成が決まったのですね。
現時点での助成対象はセログループ1のみということでしょうか?
因みに、私は2aですが、遺伝子型がTGなのでIFNが効き難いので、
3剤併用を検討中です。
皮膚障害の重症化をいかに食い止めるかについて、専門病院はどの程度、つかんでいるのでしょうね、難関です。
今後とも、よろしくお願いいたします。
2011-11-27 日 10:40:19 | URL | yokobue [編集]
Re: ありがとうございます
> テラプレビルの助成が決まったのですね。
> 現時点での助成対象はセログループ1のみということでしょうか?
> 因みに、私は2aですが、遺伝子型がTGなのでIFNが効き難いので、
> 3剤併用を検討中です。
> 皮膚障害の重症化をいかに食い止めるかについて、専門病院はどの程度、つかんでいるのでしょうね、難関です。
 適用は1グループ1(ジェノタイプ1b)のみのようです。
 昨日、和歌山県立医大での荒瀬先生(虎ノ門病院)の講演でも、適応外の患者さんの対応を詳しく説明されていました。
 この講演会で小俣先生は会場からの質問に答えて、「要は、C型肝炎ウイルスによる『肝炎』で肝臓がどれだけ傷んでいるか、フィブロスキャンなどで測定(10キロパスカル以下)、血液検査での肝予備能などで、待てるのであれば、次世代の治療法まで、適応であれば少量のインターフェロンなどで時間を稼いではどうか」とのコメントでした。

> 今後とも、よろしくお願いいたします。
2011-11-28 月 08:46:36 | URL | sin [編集]
お返事ありがとうございました。
今後とも、情報よろしくお願いいたします。
2011-11-28 月 21:50:19 | URL | yokobue [編集]
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