投稿日:2007-12-30 Sun

北海道では、難病連・北海道肝炎友の会など患者会の長年の活動で長期慢性疾患である肝炎患者にも医療費助成制度が行われています。早期発見早期治療で病気を悪化させない、ひいては社会経済的にも貢献できるという目的もあるようです。
この北海道の肝炎患者支援体制が、3年間の経過措置の期限が来年9月に切れる。軽いとされる肝炎患者の医療(血液検査や肝庇護剤による治療)への助成制度を道は打ち切るとしています。(詳細は五郎太さんのブログ「肝炎対策・・光と影」をご覧下さい。
厚労省の肝炎対策(08年度政府予算案から)
下記に掲載します。
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投稿日:2007-12-29 Sat

法案骨子の前文に「甚大な被害が生じ、その被害の拡大を防止し得なかったことについての責任を認め、感染被害者の方々に心からおわびすべきである」とし、国の責任を認めることを明記しています。
骨子案には、
1.支給対象者とその認定
2.給付内容
3.請求期間
4.支給事務
5.費用負担
6.その他
が示されています。このなかには、給付金を支払うための基金の創設、治療体制の整備などの措置を講ずるとし、肝炎被害者の恒久対策の努力の必要性も盛り込まれました。
民主党など野党は、行政機関が法案を作るべきだが、早く解決するために原告が同意するのであれば成立に協力したいとコメントしています。
民主党 「与党の薬害C型肝炎感染被害者救済法案骨子について(コメント)」
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投稿日:2007-12-28 Fri
肝臓病患者会には、肝炎患者さんやそのご家族から毎日のように、古いカルテの探し方など、投与の証明の仕方について問い合わせが寄せられています。時間をさいては、ネットなどで関連する情報を集めています。昨日、こんな情報を見つけました。
■2.古いカルテは? 公立昭和病院の例
東村山市議のブログから
東京都小平市 公立昭和病院
カルテは永久保管 群馬で 民間企業に管理委託
昭和病院監査会事業報告 2007年12月28日 (金)
http://tyubunn.blog.ocn.ne.jp/berumokku/2007/12/post_fc2a.html
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投稿日:2007-12-28 Fri

70年代の血液製剤「免疫グロブリン製剤」などから、長井辰男・北里大学名誉教授(法科学)が約30年前から冷蔵保存している血液製剤を調べた結果、
・人免疫グロブリン(ガンマグロブリン) 2本 C型肝炎ウイルス
・臨床試験用「プラスミン」76年製造 B型肝炎ウイルス
・抗貧血薬「ハプトグロビン」70-80製造 B・C型肝炎ウイルス
・「コリンエステラーゼ」 70-80製造 B・C型肝炎ウイルス
が検出されたと報告されています。
記事は、「肝炎感染はさらに数種類の製剤でおきた恐れが出てきた」と報じています。
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投稿日:2007-12-23 Sun

報道によれば、25日にも自民・公明両党の幹部が会議を行い、法案に盛り込む内容を協議するようです。
20日以降の世論の大きな批判にさらされた結果で首相もやっと「決断」されたのだろうと思います。
私も含め肝炎患者が、官邸宛てメールで抗議・要請文を送りました。
原告・弁護団は16時から全国の地裁毎に記者会見を行い、声明(下記、別項)を発表しました。また、立法だけでは国の責任があいまいにされるおそれがあるとして、引き続き裁判の和解協議でも国の責任を明らかにするよう求めていくことも報道されています。
薬害肝炎訴訟の原告弁護団の当初の目的である
①危険と知りつつ血液製剤を承認・販売した国と製薬企業の責任を明らかにし、謝罪を得ること。
②被害(感染・発症後の様々な被害)の回復
③真相究明
④ウイルス肝炎に対する恒久対策を実現すること
が、どこまで法案の内容や法案化作業の中で具体化されるかも注視したいと思います。
これからの原告の闘いと350万人の肝炎患者・感染者とその家族の一層の支援や運動が、抜本的な肝炎対策を実現させる力となるでしょう。ご支援を!
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投稿日:2007-12-20 Thu

原告団が、この国の和解修正案を拒否するのは当然です。
昨年6月に最高裁判決で、筒や針を替えないずさんな集団予防接種について、国が集団予防接種でB型肝炎ウイルスを蔓延させた責任を断罪しました。しかし、このときも原告に賠償金を支払うだけで、厚労省は謝罪もせず、被害の実態も調査しないまま現在に至っています。
薬害肝炎訴訟早期解決のために、国や製薬会社は全被害者救済に向けて、動くべきです。要請署名運動にご協力ください。
◆「薬害肝炎 被害者の早期全面救済を求める 要請書」
厚生労働大臣と三菱ウェルファーマ株式会社、日本製薬株式会社あての要請署名運動を取り組んでいます。
用紙は下記よりダウンロードできます。ご協力をお願いします。
こちらからダウンロード(pdf)
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投稿日:2007-12-18 Tue
18日の報道によれば、薬害肝炎訴訟原告団は、譲歩した和解案を大阪高等裁判所と首相宛に提出したと報じています。読売「薬害肝炎、医師の投与証明で認定…原告側修正案」
報道によれば、原告側が譲れないとしていた「被告が法的責任を認めた上での謝罪」から、「感染被害を防止できなかった責任を認めて謝罪」へと条件を緩和したこと。
薬害肝炎被害者と認定する基準として、
①血液製剤の投与の立証方法は医師か医療機関が作成した投与証明書による
②国、製薬会社は、基本合意から3年経過後は、時効・除斥期間の主張ができる
などを挙げ、救済対象が無制限に広がらない方策も提示。その上で、投与時期にこだわらない全員救済を求めている。
原告弁護団は、19日首相官邸前で、19日中の政治決断を求める行動を行うとしています。
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投稿日:2007-12-17 Mon

講師は、大学病院の若手消化器内科医と私。
ドクターは、肝臓病の基礎知識・ウイルス肝炎の診断と治療、日常生活と感染防止など基本的なお話をされました。他に消化器内科勤務医の日々思っていることについて、
①最近の薬害肝炎にかかる報道について、17日の朝日新聞「声」欄に当初にも触れて。
②消化器内科勤務医の苦労(質問に答える形で)
についても、時間を割いてお話しされました。
薬害肝炎訴訟の報道に関わる先生の感想をお聞きし、もっと医療従事者に対する啓発活動をしなければと強く感じました。
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投稿日:2007-12-16 Sun

足を悪くした長野のAさん、当番で仕事を抜けられなかった広島のOさんが欠席し、8人の会議でした。
①薬害肝炎訴訟の早期解決=福田総理に政治決断を促す行動を早急に起こす。
薬害肝炎訴訟早期解決を求める要請署名運動への協力
②来年度の国会請願項目の検討(項目案作成→肝炎連絡会と協議、署名用紙作成へ)
③来年度の全国交流の集い開催地、時期の決定(静岡、11/15-16)
④常任幹事の任務分掌決定
⑤自己免疫性肝疾患、シトルリン血症患者の要望事項を政府や国会に届けるための検討。
⑥静脈瘤破裂などによる救急救命体制についての検討開始
などです。
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投稿日:2007-12-15 Sat

府には、新聞社ががん対策について都道府県にアンケートを協力していて、その回答を、患者会には、府のがん対策推進計画づくりへのかかわりや、がん診療連携拠点病院めぐりの取り組み、「大阪がん医療の向上をめざす会」の設立経緯や患者団体ネットワークのことを取材されました。取材には、私を含め「協議会」委員、部会委員の4人が対応しました。
都道府県がん対策の特集は、12月下旬からお正月を挟んで4回ぐらいの週1で掲載されるようです。
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投稿日:2007-12-14 Fri

13日、大阪高等裁判所は、薬害肝炎大阪訴訟第1陣控訴審で、和解骨子案を示しました。
国の責任について、国が敗訴した4地裁判決のうち国・製薬企業の責任範囲を最も狭く認定した今年3月の東京地裁判決が基準で、フィブリノゲンの投与時期によって昭和60年8月~63年6月と限定したものになっています。
1964年から製造販売され、日肝協の中島代表のように1965年に投与された例や訴訟原告の中にはHCVが発見され検査法も確立し数年たった1991年に投与された被害者もいます。
原告や肝炎患者は、裁判所の和解骨子には、大いに不満です。
裁判所が出した和解骨子案は次のように述べています。
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投稿日:2007-12-13 Thu

午後からは患者交流会「がんといわれた方へ」を開催しました。
昼前に車で会場の港区民センターに到着。すでに会議室いっぱいの会員であふれかえるようになって会報の袋詰め作業が行われていました。正午には終了し、事務局長さんと西郵便局に会報を運び、作業に使った事務用品などを会の事務所に搬送して、区民センターに戻りました。
すでに交流会に参加された会員さんがお待ちになっています。開会の13時30分には11人が集まり、自己紹介から交流会が始まりました。
8回、5回、2回など肝がんが再発し、塞栓、動注化学、ラジオ波、アルコール注入などの治療を何度も受けてこられた体験や、門脈に肝がんが詰まった、すでにリンパ節に転移し余命宣告された方など、今後の過ごし方などで意見交換しました。
また、肝炎が相当進行した会員さんからは、インターフェロンと強ミノの大量療法を長年続けていて、間質性肺炎が出てインターフェロンが中止になったこと。瀉血療法の経験がない大病院の例なども紹介されました。
参加された皆さんがC型肝炎。インターフェロン治療がうまくいかなかった方や治療時期を逸した患者が、肝硬変や肝がんで苦しみ悩んでいる実情が切々と訴えられていました。
いま政府が検討しているウイルス性肝炎患者への治療費助成などの肝炎対策、肝硬変や肝がん患者へも手がさしのべられる制度にしてほしいと、参加された皆さんが語っておられました。
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投稿日:2007-12-12 Wed

そこで取り上げられた患者さんは3人。
1987年青森でフィブリノゲンを投与され、418人隠蔽リストに掲載されていた女性。
京都のC型肝炎患者21世紀の会の尾上さん。フィブリノゲン投与の事実が証明できなくて訴訟に参加できないでいます。
もう一人は、日本肝臓病患者団体協議会の中島小波代表。出産直後(1965年10月7日)止血剤としてフィブリノゲン2本を投与された事実が「手術患者記録」(マイクロフィルム)で判明。
中島代表の投与証明は、感染の広がりの深さと深刻さの証左だと思います。中島さんは、弁護士さんと相談の結果、近く提訴される予定です。
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投稿日:2007-12-03 Mon


午前中は、総理大臣、厚労大臣(健康局長)、厚労省担当課への要請も同時に行われ、私は厚労省への要請団に加わりました。
テーマ:病気と付き合いながらの生活 - ジャンル:心と身体
投稿日:2007-12-02 Sun

私は、日本肝臓病患者団体協議会から、「B・C型肝炎患者全員への医療費助成制度の実現」のために支援を訴えました。
2日は集会、交流会。翌3日は、国会議員の方々への要請行動と衆議院第2議員会館での集会です。
テーマ:病気と付き合いながらの生活 - ジャンル:心と身体
投稿日:2007-12-01 Sat



30人ほどが集まり、原告の武田さんらを激励し、集会後に弁護士さんに個別相談される方も数人おられました。そのうち何人かは昭和41年、50年代の母子手帳を持参されていました。
マスコミの取材も多く、地元の議員さんも勉強にきておられました。
詳細は、武田さんのブログ「サザエの日記」をご覧ください。
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