投稿日:2010-05-02 Sun

第1部 B型肝炎と集団予防接種
第1章 B型肝炎との出会い
第2章 B型肝炎はなぜ広がったのか
第3章 B型肝炎と裁判
第2部 C型肝炎と注射器
第1章 C型肝炎の疫学調査
第2章 沖津肝炎の疫学調査と考察の改ざん
第3章 猿島肝炎の真実
終章 いつまで国民をだまし続けるのか
読み進めています。B型肝炎の章を読み終えました。
肝がんについて気になる記述があります。著者が診療で経験された記述のころは、抗ウイルス剤やインターフェロン治療体験された患者がほとんどいないときのものですが、「B型肝炎との出会い」の結びに「ただ残念なことにB型肝炎に合併する肝がんは、術後の再発も多く、私の経験では再発していないのは数名のみである」。
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2010-05-05 水 19:32:45 |
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「注射器肝炎」読了。由仁町の注射器肝炎、住民主導で疫学調査始まるところで、結ばれています。今後の展開を期待しています。
実は、私、19歳の夏休みに地方衛生研究所のウイルス研究室で「作業員」(器具洗浄)のアルバイトをしました。当時通学していた専門学校からの紹介アルバイトでした。
内容は、器具の下洗浄でした。1967年、注射器や検体(豚の血液や蚊など)を保管するスピッツなどの洗浄です。
日本脳炎の流行予測などを行う事業の一分野です。
蚊をすりつぶしてその上澄みを乳のみマウス(生後すぐのマウス)の脳に注射し脳炎を起こすかどうかを観察、脳炎を起こしただろうマウスの脳を取り出し、ロウ(パラフィン)で固めた標本をつくり病理検査を行う部署です。
注射器やその他のガラス器具など検査材料に、前の試料のウイルスなどが残っているとたいへんなので、再利用する場合には、蛋白溶解酵素の入った洗剤(米国製)に1昼夜浸けてから水道水で洗浄、その後、蒸留水で洗浄し、高圧蒸気滅菌器(摂氏131度まで加熱できるもの)で、15分間加熱していました。
私たちのアルバイトの仕事は、水道水での洗浄まででした。
この間、2回ほど、養豚業者の豚小屋に豚の採血も同行させていただき、研究所の研究員と一緒に豚を追いかけ回し、3人がかりで採血を手伝ったこともありました。アルバイトの同僚(その後、大手製薬会社の動物実験室に就職)は、豚にかみつかれたり、暑さのために豚小屋でダウンしたり、トラブルもありました。
アルバイトではありましたが、専門学校の実習をかねたようなものでもありました。たかが注射器の洗浄と思いましたが、これを怠ると日本脳炎の流行予測を行うデータの根幹に関わることでした。部屋の研究者たちから厳しく洗浄方法について指導されました。
今回の美馬先生のご本を読んで、青春時代の経験を思い出しました。
このことから考えますと、市井の医療行為と地方衛生研究所でのウイルス研究部署とのすごいギャップにびっくりしてしまいます。
実は、私、19歳の夏休みに地方衛生研究所のウイルス研究室で「作業員」(器具洗浄)のアルバイトをしました。当時通学していた専門学校からの紹介アルバイトでした。
内容は、器具の下洗浄でした。1967年、注射器や検体(豚の血液や蚊など)を保管するスピッツなどの洗浄です。
日本脳炎の流行予測などを行う事業の一分野です。
蚊をすりつぶしてその上澄みを乳のみマウス(生後すぐのマウス)の脳に注射し脳炎を起こすかどうかを観察、脳炎を起こしただろうマウスの脳を取り出し、ロウ(パラフィン)で固めた標本をつくり病理検査を行う部署です。
注射器やその他のガラス器具など検査材料に、前の試料のウイルスなどが残っているとたいへんなので、再利用する場合には、蛋白溶解酵素の入った洗剤(米国製)に1昼夜浸けてから水道水で洗浄、その後、蒸留水で洗浄し、高圧蒸気滅菌器(摂氏131度まで加熱できるもの)で、15分間加熱していました。
私たちのアルバイトの仕事は、水道水での洗浄まででした。
この間、2回ほど、養豚業者の豚小屋に豚の採血も同行させていただき、研究所の研究員と一緒に豚を追いかけ回し、3人がかりで採血を手伝ったこともありました。アルバイトの同僚(その後、大手製薬会社の動物実験室に就職)は、豚にかみつかれたり、暑さのために豚小屋でダウンしたり、トラブルもありました。
アルバイトではありましたが、専門学校の実習をかねたようなものでもありました。たかが注射器の洗浄と思いましたが、これを怠ると日本脳炎の流行予測を行うデータの根幹に関わることでした。部屋の研究者たちから厳しく洗浄方法について指導されました。
今回の美馬先生のご本を読んで、青春時代の経験を思い出しました。
このことから考えますと、市井の医療行為と地方衛生研究所でのウイルス研究部署とのすごいギャップにびっくりしてしまいます。
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