■プロフィール

sin

Author:sin
 B型肝炎患者です。
 大阪肝臓友の会で療養相談担当・事務局長。
 団塊の世代。

 写真は、東京江東区夢の島、「第五福竜丸展示館」の第五福竜丸船尾
 04/03/06 訪問 撮影
「第五福竜丸」の航海は続く 核のない世界を目指して
 JanJanニュースから

■2010年度国会請願 請願行動
 国会請願行動を5月25日に行いました。
 9万5千筆の署名を5/25に国会議員の方々に託しました。ご協力ありがとうございました。
  国会請願署名:「肝硬変・肝がん患者等の療養支援などを求める請願書」

■ 肝炎対策基本法が11月30日成立しました。ご協力ありがとうございました。
 法律に基づき肝炎対策が拡充され肝炎患者の療養が改善されるように今後ともがんばります。
法律
衆院厚労委員会決議
11/26衆院厚労委議事録
日肝協声明

「sinのつぶやき」(ツイッター)

 

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ジャガイモと高分子化合物
ゲートタワービルからの眺め 次号「友の会だより」の原稿集めに苦労しています。
 予定では、10月7日に印刷が上がるように準備を進めなければなりません。

 肝癌の治療に関する用語解説を希望されましたので、取り上げようと思っています。
 肝動脈塞栓治療の塞栓剤、以前はゼラチンスポンジが使われていましたが、安全上の理由で、今では、ゼラチ顆粒「ジェルパート」が使われています。

 3日午後、私が塞栓療法を受けた放射線クリニックのドクターに、この塞栓剤についての会報用解説部分を点検していただきました。先生の新しい情報によると血管塞栓用ビーズ「HepaSphere™ Microspheres」(日本化薬)の治験が始まったようです。治験期間は6か月、そのご承認申請の作業になるようです。

 用語解説調べをしていて、塞栓剤にジャガイモのデンプンも使われていることを知りました。
 また、私の使ったアイエーコール、シスプラチンを溶けやすくした製品であることも知り、会報作りも良い勉強になります。


■ 塞栓治療に関して用意した原稿

1.血管造影

①腹部血管造影検査(腹部アンギオ)
 超音波画像(エコー)検査、CT、MRIなどの画像診断により病気の診断が確定しますと、さらに精密検査としてDSA装置(コンピュータ処理をした血管造影)による造影検査が必要なときがあります。
 腹部血管造影検査は、股関節の大腿動脈から、直径約1~2mm程度のカテーテルという細い管を目的とする血管まで挿入し、造影剤を注入してレントゲン撮影を行います。
 この検査の目的は、血管病変の診断、病巣血管の診断、外科的手術の適応、治療方法の選択のために行われます。主に大動脈、腹腔動脈(肝臓、脾臓、胃、十二指腸などを栄養)、上腸管膜動脈(主に小腸を栄養)、胃十二指腸動脈(腹腔動脈より分岐)、下腸間膜動脈(主に大腸を栄養)、腎動脈などの造影検査が行われます。
 また診断結果によっては、血管造影検査に使ったカテーテルを使って、肝臓腫瘍の治療を目的としたTAE(経カテーテル動脈塞栓術)、TAI(肝動脈内抗癌剤注入療法)と呼ばれる治療を実施します。
 肝臓の血管を診るものが「肝血管造影」です。

②肝動脈塞栓術(TACE、経カテーテル動脈塞栓術)
 肝がんは、進行すると肝動脈の血流が豊富になり、腫瘍への栄養を供給するようになります。足の付け根の動脈からカテーテルを挿入し、肝臓内の腫瘍を栄養する細い動脈までカテーテルを進めます。そこに塞栓剤(ときに抗がん剤も)などを入れ、動脈の血流を遮断し、腫瘍細胞を壊死させる方法です。塞栓し、その部分に抗がん剤も留置させる方法を化学塞栓術といいます。

③肝動脈内抗癌剤注入療法(TAI) 肝動注化学療法(TAI)は、肝動脈にカテーテルを留置して皮下にポートという装置を埋め込み、このポートに抗癌剤を注射針で刺して肝臓の腫瘍に注入していく治療法です。

④アイエーコール(シスプラチン)肝動注療法
 肝臓がんの化学療法は、日本では動注化学療法が広く行われていました。血管造影でのカテーテルを使い抗がん剤を注入する治療法です。全身化学療法に比べ、がんに対して、より多くの抗がん剤を送り込むことができる治療法です。
 シスプラチンは水に溶けにくい物質なので、動注化学療法に開発されたのがアイエーコールです。シスプラチンの結晶は通常は100ミクロンほどの大きさですが、もっと小さな微粉末にすれば、表面積が広がるので水に溶けやすくなります(溶けるまでの時間が短くなります)。アイエーコールは、粉末の大きさは30ミクロン以下。目に見えないほど小さな粉末になっています。そのため、100mgを70mlの水に溶かすことができ、濃度が約3倍になることで、肝臓への動注化学療法が可能になりました。

⑤DSM(degradable starch microspheres、微小デンプン球)
 DSMは、TAE(塞栓術)に用いられているゼラチンスポンジのような肝動脈の長期血流阻害による腫瘍壊死効果を期待するものではなく、一過性に塞栓を形成し、併用した抗癌剤を腫瘍部に高濃度に長時間滞留させることで、抗癌剤の局所における抗腫瘍効果を増強することを期待し開発された動脈塞栓剤です。
 一方、SAP-MS(superabsorbent polymer microsphere)は、高吸水性ポリマーの一種であり、アクリル酸ナトリウム塩とビニルアルコールの共重合体で、長期間塞栓効果を持続します。
 SAP-MSは短時間に水を吸収してその体積を増す性質を有する合成樹脂である。この粒子を造影剤に混和して動脈内へ注入すると、血管内で粒子が吸水膨潤する性質を利用して半永久的な動脈塞栓効果を得ることが可能である。なおこの塞栓材料はフランスにおいて肝細胞癌の動脈塞栓材料として承認されている。この塞栓剤に抗がん剤を吸収させると徐放的に腫瘍患部に抗がん剤を届けることもできる。
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テーマ: - ジャンル:心と身体

治療・治療薬 | 23:40:53 | Trackback(0) | Comments(0)
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