投稿日:2006-12-29 Fri

25日、新年度政府予算案が確定し公表されました。(厚労省関係:厚労省のサイト)
肝炎対策 75億円。厚労省が財務省に要求したのは81億円ですから減額されています。研究事業「C型肝炎等克服研究事業」が3年目を終え、予定の研究目的を達したので、この費用が無くなったためでしょうか。確認してみなければなりません。
参考:肝炎等克服緊急対策研究事業採択課題一覧(H17年度)
2月上旬に、平成18年度の研究のまとめを準備するための合同班会議も開催されるようです。
07年度政府予算案の肝炎対策の概要は
(2)肝炎対策の推進 75億円
○ 総合的な推進体制の強化 75百万円
検査・治療・普及啓発に係る総合的な肝炎対策が推進されるよう、国において「全国肝炎対策懇談会(仮称)」を設置するとともに、都道府県等において「肝炎対策協議会(仮称)」を設置し、肝炎対策計画の策定等を行う。
○ 肝炎ウイルス検査の実施、検査体制の強化 52億円
市町村ヰ医療腺険者において引き続き肝炎ウイルス検査等を実施するとともに、検査未受診者の解消を図るため、保健所等における利便性に配慮した検査体制を整備する。
○ 治療水準の向上 18億円
都道府県において、中核医療施設として「肝疾患診療連携拠点病院(仮称)」を整備し、「肝疾患診療連携拠点病院等連絡協議会(仮称)」を設置するとともに、身近な医療圏において症状に応じた適切な治療が確保されるよう、かかりつけ医と専門医療機関との連携を図り、かかりつけ医等への肝炎研修を実施する。また、肝疾患の新たな治療方法等の研究開発の推進を図る。
〇 感染防止の徹底 27百万円
医療従事者等に対し、感染防止ガイドラインの普及啓発や院内感染対策のための研修会等を実施する。
○ 普及啓発・相談指導の充実 4.6億円
Q&Aやリーフレットの作成、講習会やシンポジウムの開催及び新聞広告や電車等の中吊り・ボスターの掲載により、普及啓発を図るとともに、保健所等において肝炎に関する相談を実施するほか、電話・FAXによる相談窓口事業等を実施する。
---------以上です。
関連する予算として
(3)エイズ対策の推進 83億円
エイズ予防指針の抜本的見直しを躇まえ、青少年や同性愛者に対する普及啓発や、大都市における休日.夜間の検査・相談体制を充実するとともに、HIV感染者、エイズ患者の一部病院への集中の解消を図るため、医療提供体制の再構築などの施策を推進する。
(4)移植対策の推進 26億円
○ 臓器革植対策の推進 5.6億円
移植医痕についての国民の理解を探めるとともに、院内コーディネ一夕ーヘの研修事業等を実施するほか、肝移植施設や組織バンクの整備を推進する。
がん対策として平成18年度補正予算案15億円を含めると、227億円が組まれ、前年度(167億円)より60億年増額された案になっています。
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